ムアンカムエン パ二タンさん（博士課程2年）が言語処理学会若手奨励賞を受賞

言語処理学会第29回年次大会(2023年3月13～17日)において、本学大学院博士課程工学専攻システム統合工学コース2年 ムアンカムエン パ二タンさんが若手奨励賞を受賞しました。本賞は、30歳未満のものを対象とし、当該研究論文と第一著書の将来性を評価し、贈られる賞です。2段階審査を経て総投稿件数の4%に相当する18件が選ばれました。受賞対象となった論文題目は以下の通りです。

Improving Peer-Review Score Prediction with Semi-Supervised Learning and Denoising Networks (半教師付き学習とノイズ除去ニューラルネットワークによる論文の査読スコア予測の向上)

本研究は、英語を母国語としない学生の論文投稿を支援するために、執筆論文の採否を自動的に判定する手法を提案した論文です。少ないラベル付き訓練データに対し、深層学習の一つであるLong-Short TransformerをLadder Networkと呼ばれる半教師付き学習に組み込むことにより、ラベルなしデータから採否判定に必要な情報を効果的に利用する手法を提案しています。

受賞したムアンカムエンさんは、「このような賞をいただき、大変光栄に思います。時間をかけて審査してくださった委員の先生方、多くの有益なコメントをくださった座長に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みにし、今後も熱心に研究活動に取り組んでまいりたいと思います。」とコメントしています。

表彰式の様子

若手奨励賞の賞状